運転能力評価検査装置

運転能力評価検査装置とは

  • 現在、運転免許の取得者は年々増え、運転免許取得後の更新においてもペーパードライバーや高齢者を含め、高い更新率を維持しております。

    新聞記事などでも運転中の判断や、ささいな操作ミスによる事故は年々増加傾向にあり、高齢者が運転能力を過信し、起こしてしまう交通事故も急増しております。

    この様な中、身体障がい者や年々増え続ける高齢者の相談に対応すべく、運転における基礎能力の検査を行い各個人の現状を再認識していただくと同時に、適切な指導の補助を行うのがこの判定装置です。

    「自動車運転における運転技能とは・・・」
    「高齢者や身体障がい者における運転技能とは・・・」
    の問いに、装置としての追及を行い開発した判定機、それがSKシリーズです。

概要

身体障害者や高齢者を対象とした基礎能力(運転適性)を評価する装置です。
当社で考える基礎能力の判定には、計測を重視し設計を行っております。
これは、高齢者や身体障害者を含めた全ての、被験者を検査するにあたり基本かつ根本となる事柄だからです。
車体に付いても、実車両の再現にこだわったのは、まず被験者に対して検査装置であると言う違和感を与えないこと、そして何より高齢者や身体障害者が、実際に補助装置等を使用する場合、仮想の模擬では、使用感やその補助具そのものが持つ特徴や機能を十分発揮できない可能性があるからです。
この様に、各都道府県での相談室に於いて、『本当に適切な指導はどうあるべきなのか…』、また、『担当の相談員が判定や適性を判断する為の基礎となる基準とは…』の問いに対し、重点をおき開発した装置です。

特徴

  • 実車両を採用し、内装を含め外観(車高)に至るまで忠実に再現しています。
  • 車イスや身体的な障害がある方など、実際の乗車確認が可能です。
  • 実車両により的確な検査が行える為、適切な指導を行えます。
  • 実車両を採用しているので、販売されている補助具の採用の可否や、最適な取り付け位置など、運転補助装置の評価や決定の判断を正確に行えます。
  • 実際の運転で起こり得る傾斜を再現し確認が可能です。(運転姿勢検査)車体傾斜は、前後左右とも0/3/6度の角度を実現しております。また、姿勢の確認は重心センサでシートに加わる荷重の監視が行えます。(SK-2000Aのみ)
  • 実際に自動車を走行させたデータを基に計測/解析を行うため、実車や教習コ-スを使用することなく容易に被験者の基礎能力を計測する事が出来る。
  • 運転能力の計測はステアリング系、アクセル/ブレ-キ系と目的に応じて単独、複合操作の検査が行える。
  • 被験者の基礎能力に応じて、予め計測のレンジ(範囲)の設定が出来る。
  • 運転座席正面にTVモニタを設け検査者からの指示、計測値などを文字や絵で表示し各種の検査を正確かつ容易に行える。
  • 被験者個別デ-タをデータベースに登録し、計測結果は検査別また総合判定し出力出来る。
  • 評価結果は、検査者用と被験者用各々印刷が可能で、検査者用のデータには計測時間や各ペダル操作がグラフ化され、評価判定や指導が的確に行える。

導入効果

導入効果

実車を採用により
的確な検査を行えるため、適切な指導が行えます。
違和感のない操作性を実現出来ます。
  • 統一した検査により、被験者へ適切な指導が行えます。
  • 簡易的な検査から、高度な測定検査までをサポート、障害者の度合いにあわせた検査が可能です。
  • 被験者データをデータベースに登録し管理を容易にします。
  • リハビリテーション等の利用では、療法効果や症状の推移状態(機能回復など)の経緯を確認及び監視する事が出来ます。

製品とシステム構成

  • 標準添付品

    障害者の障害度合いに応じた適正な判断を行える様、以下の補助具が付属しています。

    • 取扱説明書
    • 簡易工具一式
    • AT/MTシフトレバー
    • 手動式アクセル/ブレーキ補助装置
    • サイドブレーキ補助具
    • 格納式クラッチ・ペダル
    • 左ウィンカー用補助レバー
    • ハンドル旋回用グリップ
    • ブレーキ及びアクセルペダルの嵩上げ補助具(50mm/100mm/150mm)

    ※ 他の必要な補助具については、別途お見積りを致します。

    オプション

      交通事故での後遺症である高次脳障害の簡易的な検査を行います。

      • 運転座席部の大型液晶モニタ(出荷時オプション)
      • 各ペダル操作のアナログ・データ記録装置(ペンレコーダー)
      • 年間保守契約

●SKシリーズのグレード比較表

  • 製品構成についても、基本コンセプトを崩す事無く、各バリエーションを揃えております。

    ※2)本検査は目視確認による検査となり、ドア開閉、ドアロック操作、シートベルト操作、シート調整、ルームミラー調整、クラクション操作、キー操作、サイドブレーキ操作、ウィンカー/ライト/ワイパー操作、ミッション操作の記録が出来ます。

  • 性能比較